X-2(ATD-X)1/144モデルを自作してみた
X-2(ATD-X)を作ろう
35年ぶりにプラモデル作りをはじめた「いのやん」です。
プラモデル歴は約3ヶ月なので、たいした技術も知識もありませんが、X-2(ATD-X)をコレクションに加えたい一心で自作にチャレンジ!
まあ、なんて無謀なんでしょう。
何故そんなことするのか?
売ってないんですよね、1/100サイズなら今でも売っているんですが、いいお値段します。
1/144サイズなんて絶版だし、デッサンもなんかおかしい。
(※実機完成前のモデルだから仕方がないですが)
食玩も売ってない・・・
コレクションすると場所をとるので小さい方がいい、1/144サイズなら手のひらに乗るコンパクトサイズ。コレクションに持ってこいです。
そんなわけで、「いのやん」は1/144で収集中なんです。
売ってないなら自分で作ってみよう!
ところで、X-2(ATD-X)を知らない方。
(そんな方は、このページに訪問されることもないですが)
軽くご説明です ↓ ↓
日本の先進技術実証機「X-2」、国産のステルス実験機ですね。詳しくはWikipediaでお調べください。
以上、説明終わり!
手頃な物は売ってない、でもコレクションに加えたい。
そう、やっぱり自分で作るしかない!
さあ、どうやって「X-2」1/144を作るか。
悩みます。
初心者にとって最大の関門は「キャノピー:コクピットの透明な部分」、透明な部品をどうやって手に入れるか。こいつはプラ板やパテでは作れない。
透明でなくてもいいんだけど、やっぱり雰囲気は出したい。
慣れた方は「ヒートプレス」なんて技を使うけど、「いのやん」は素人。
そこで、他からの流用。
実機はコスト削減のため「T-4」からのキャノピー流用らしい。
↑「T-4」ブルーインパルス。
こいつなら食玩もゴロゴロ売っている。
童友社製が中古屋で売っていたので早速購入(300円)
出来がいいのでちょっと抵抗はあったが、とりあえずバラしてみた。
(エフトイズ製の方が適していることが、後に判明)
ほんとに、とりあえずバラしてみた。いきあたりばったりです
ここから、キャノピー、コクピット、機首、エアインテーク(空気の取入口)を流用します。
エアインテークは形もサイズも全然違うんだけど、板を適切な形に曲げる自信がなかったので、削って使うことに決定。
図面を作ってみる
まずは、単純に「X-2」「T-4」のサイズを調べて、三面図を探してみます。
「X-2」(参照:Wikipedia)
- 全長:14.174m
- 全幅:9.099m
- 全高:4.514m
「T-4」(参照:Wikipedia)
- 全長: 13.00 m (ピトー管部含む) / 11.96 m (胴体部)
- 全高: 4.6m
- 翼幅: 9.94 m
重ねてみてみたらこうなりました。(1目盛り5mm)
ちなみに、図面に目盛りが透けている方がいい!という方は、元の画像をこちらで透過処理してみてください。便利な透過ツールですhttps://www.webtoolss.com/touka.html(利用は自己責任でね)
パーツを自作してみる
0.3mm(尾翼)、0.3+0.5mm(主翼)、胴体は+0.5mm。尾翼は実機の動画を見てみると思ったよりペラペラ感があったので0.3mmで決定です。
機首を作ってみる。
楽をするためにも、できるだけ部品は流用したい。
機首の横幅を広げてエッジを出すために、1mmプラ棒をはりつけ、エアインテークも後方にセットバック。
ざっくり背中部分の土台を作成し、翼を合体してみる。
飛行機ぽくなってちょっと嬉しい!
(合体時に中心線が0.5mmほどズレてしまった。残念ポイント①)
機体形状を整えてみる
普通のパテでは時間がかかるので、タミヤのエポキシ造形パテ(速硬化タイプ)を購入。
ふっくら感がでるようにパテを盛り付ける。
このふっくら感はいろんな画像を見ならがだしてみました。雰囲気ですが、このバランスが難しいですね。
パテを何度も盛り直して修正を繰り返しが必要でした。
※数時間で堅くなりましたが、100円均一の速硬化パテでも使用感は同じでしたね。
裏側はパテ盛りでっこぼこ。ここから削って形を整えます。
エアインテーク形が甘い(残念ポイント②)、実機にはあるエアインテークと機首の内側の隙間がほとんど無い(残念ポイント③)
裏側はこんな感じ、わかりにくいけどエンジン部分にストローを(中が空洞なので)、意味はなかったけど。
機体裏側の画像は、ネットでたくさんあるので参考になりました。画像検索「Pinterest」がオススメです。
本来はもっと特徴的なエンジンパドル。1枚3mmくらいの米粒サイズ。本当はもう少し山切りカットなのですが、技量が無いので再現できませんでした。
機首のアンテナは0.5mm真鍮線。調子にのって車輪もけてみました。「F-1」支援支援戦闘機から流用です。
でも、車輪の取り付けは機体塗装後がいいですね。何かと不便です。3回ほど折れてしまいました。
飛行機ぽくなって、ニヤニヤしています。
塗装してみる
「いのやん」贅沢できないので筆塗りです。エアブラシなんて持ってない。欲しいな、でも高いんだよね。
筆ムラになると嫌ので、できるだけ薄く塗り重ねる。水性塗料を水で薄めて(シンナーで薄めると、すぐに元の塗料が乾くので個人的には使いにくいので)、水で薄めて10回~15回くらい塗り重ねました。
でも、筆ムラは目だたないけれど、何回塗っても色ムラがとれない。
プラ板、パテ、速乾パテ、素材が違う物に塗っていくので、どうしても色ムラになる。
そんな時に「サーフエィサー」といのがいいと知ったので、早速試してみる。でも白色のサーフェイサーが売って無かったのでグレーで塗ってみた。
色がぐちゃぐちゃに・・・最初に塗っていた水性塗料の上にシンナー系の物を塗ったので、最初の白が溶けて無残な状態(写真撮ってません)
で、気持を新たにもう一度サーフェイサーを塗ってみた。
酷い・・・でこぼこすぎる。
サーフェイサーには、細かな傷を隠す機能があるとの事です。でも、このレベルの大きな傷は隠してくれなかったようです。
勉強になりました。
で、気を取り直して、もう一度耐水ペーパーで磨き直しです。
う~ん、ひどいもんです。こんなにデコボコだったんですね。また勉強にになりました。
どうやら、機首のエッジが足りません。
サーフェイサーは、シンナーで薄めたパテとのことなので、エッジを出すために塗って広げてみます。(パテより早く乾きそうなので)
ちょっとエッジが出て良い感じになりました。
なんとなく、F-22ラプターのようにも見えます。
さらに、白を薄く薄く塗り重ねていきます
う~ん、やっぱり微妙に中心線がズレている
手直ししてみる
ん?
何かイメージと違う。 ↓ は実機の画像です
細かいところは無数に違いが有るんですが・・・・
そこは置いておいて。キャノピーの形が違うんですね。「T-4」流用で油断していました。前縁部分を削り整えます。
ちなみに、エフトイズ製の「T-4」は実物に近い形状です。
残念ポイント④:キャノピーのとエアインテークの間の距離が足りない。あと1mmくらいは欲しかったところです。もう完全に手遅れです、修正はしていません。
デカール(シール)はプリンターで自作して貼ってみました」。
便利ですね、転写シートが自分で作れるいい時代です。(白地にしか使えない大きな弱点がありますが)
できあがり
なんとか完成です。
ツッコミ所満載な出来映えではありますが、まあ雰囲気ということでご容赦ください。